関鍛冶始祖 伝説の刀工【元重作】在銘

2尺2寸5分 奇跡の貴重資料！華麗三本杉乱れ豪壮刀

朱塗鞘拵 軍属金具 昭和30年文化財登録


■コメント■
ご覧いただきありがとうございます。

【銘】
『元重作』

元重は関の刀鍛冶の始祖と伝わる伝説の刀工です。

伝承では元重は九州太宰府の出身で名を六郎左衛門といい
鎌倉時代末期に水や土、松炭などの資源が豊富な美濃国に移り
美濃の地に初めて刀鍛冶の技術をもたらしたとされています。

室町初期の宝徳2年に編纂された「美濃国鍛冶系図」でも
筆頭に元重の名があることから関鍛冶の祖と伝えられる一方で
押形のみが現存するため架空の刀工と見る向きもありました。

ところが2016年に『元重作』在銘の太刀が発見され、
その茎が現存唯一の押形と一致することが判明したため
「幻と云われた元重の存在を実証する貴重な資料」として
岐阜県関市が250万円で購入して一般公開しています。


本作は旧家より生ぶ出しされた初めて世に出る一振、
後代の作と見られるものの貴重な『元重作』在銘の刀です。

刃長2尺2寸5分、身幅・重ねともにガッシリと豪壮で
適度に反りついて中鋒鋭く延びた覇気溢れる体配を呈し、
小板目肌よく錬れて精緻に詰んだ地鉄に地沸ついて地景入り
刃文は孫六兼元を彷彿させる華麗な三本杉乱れを焼き上げ
小沸ついて随所に足入り匂口締まって明るく冴えるなど、
優れた出来口を示した研ぎ上がり楽しみな逸品です。


鮮やかな朱塗鞘が目を引く拵に丁度良く収められ、
軍属鍔や柄から軍刀として携え戦地に赴いたことが窺え
質実剛健な外装が本作の魅力に華を添えています。


関鍛冶の始祖と伝わる伝説の刀工『元重』在銘、
貴重資料となる豪壮刀を末永くお手元でお楽しみ下さい。


ご不明な点などございましたらお気軽にご質問下さい。

■詳細■
◇◆ 寸法 ◆◇

刃長：68.2cm 元幅：3.22cm 先幅：2.15cm

元重：0.75cm 先重：0.52cm 反り：1.36cm 目釘孔：4個

刀身重量：741g

（素人採寸につき多少の誤差がある場合がございます）


◇◆
・刃切れ等の大きな欠点は見当たりません。
・多少のヒケや鍛え、錆、刃こぼれ等はご容赦下さい。
・登録証では目釘孔が「4個(内1埋)」となっていますが、
目釘孔を埋めていたものが後世に取れてしまったためか
現物では穴埋めは無く単に目釘孔4個となっていますので
この点は何卒ご了承のほどよろしくお願い致します。
・古物にご理解をいただき神経質な方は入札をご遠慮下さい。
・各所、画像にてご判断いただき不明な点はご質問下さい。

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